【1月7日 AFP】国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は、モロッコと地元武装組織の双方が領有権を主張する西サハラ(Western Sahara)の緩衝地帯で再び緊張が高まっていることに「深く懸念している」と表明した。グテレス事務総長の報道官が6日発表した。

 モロッコは、西サハラ南部のモーリタニア国境に近いゲルゲラット(Guerguerat)地区に設けられた緩衝地帯にアルジェリアの支援を受けた武装組織「ポリサリオ戦線(Polisario Front)」が繰り返し侵入していると非難している。

 グテレス事務総長は6日の声明の中で、問題の当事者らに対し「最大限の自制」をもって緊張の増大を回避するよう求めた。

 昨年ポリサリオ戦線がゲルゲラットに侵入した際は国連が介入しモロッコとポリサリオ戦線の双方を撤退させていた。国連のホルスト・ケーラー(Horst Koehler)西サハラ特使が数十年におよぶモロッコとポリサリオ戦線間の対立を終結させる和平交渉の再会に向けて尽力している。(c)AFP