【1月5日 AFP】欧州で冬の嵐「エレノア(Eleanor)」の被害が出ている中、フランスで4日アルプス(French Alps)山脈の雪崩警報が最高レベルに引き上げられた。エレノアの影響でこれまでに少なくとも5人が死亡している。

 学校の休暇で山にスキー客が詰め掛けている一方、主要スキー場のある仏ヴァルディゼール(Val d'Isere)は大雪のため終日閉鎖した。シャモニー(Chamonix)のスキー場でも予防措置として多くのスキーリフトの運転を停止した。

 同国コルシカ(Corsica)島は冬には珍しい山火事に見舞われ、400人近くの消防隊員が消火に当たった。この火事で3人が負傷し住宅10棟が焼けたほか、ヤギ300頭が死んだ。

 一方スペイン北部沿岸全域は強風と大波の恐れがあり、依然として4段階のうち高い方から2番目の「オレンジ警報」が発令されている。スペイン南西部40以上の都市では、豪雨の予報を受けて5日に行われるはずだったキリスト教の祝日「公現祭(Epiphany)」の「東方の三博士」の来訪を祝うパレードを4日に前倒しにした。

 嵐のピークは4日までに過ぎたとみられるが、フランス東部の広い範囲で強風、雪崩、豪雨と雪解け水による洪水の恐れがあるとして依然として「オレンジ警報」が出ている。(c)AFP/Katy Lee