【1月5日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権は4日、同国沿岸の事実上全ての海域で石油採掘を容認する提案を発表した。発表を受け、環境保護活動家や一部の共和党員から直ちに批判の声が上がっている。

 米内務省によると、提案は今後5年間で47件の鉱区リース契約締結を呼び掛ける内容。これはバラク・オバマ(Barack Obama)前政権が許容していた水準をはるかに上回る。

 この計画はトランプ大統領が掲げる「エネルギーの優位性」確保に向けた取り組みの一環だが、早くも批判の声が上がり、反対派の一人である共和党のリック・スコット(Rick Scott)フロリダ州知事は、石油採掘は同州の自然資源を脅かすものだと主張している。

 ライアン・ジンキ(Ryan Zinke)内務長官は今回の提案はプロセスの「始まり」だと表現し、石油採掘に反対するスコット知事をはじめとする州当局者らの意見を考慮して計画を進めるとしている。(c)AFP