【1月4日 MODE PRESS WATCH】「ディオール(Dior)」が、2018年春夏キャンペーンビジュアルを公開した。今シーズンのショーでファーストルック:『Why Have There Been No Great Women Artists?(なぜ偉大な女性アーティストが生まれなかったのか?)』というリンダ・ノックリンによるエッセイのタイトルがプリントされたTシャツにジーンズでショーの幕開けを飾ったモデルでアーティストのサーシャ・ピヴォヴァロヴァ(Sasha Pivovarova)をフィーチャーした。

(c)Dior

 写真家パトリック・デマルシェリエ(Patrick Demarchelier)のレンズがスタジオで捉えたのは、サーシャが描いた、あるいはいままさに制作中のドローイングとともに佇む彼女。ほっそりとした顔、見る者の心を奪うまなざしを向ける女性たちのポートレートは、どこかサーシャと彼女の感情を映し出すかのよう。

 マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)にとって今回のコレクションのインスピレーション源となったニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)を想起させる制作過程が展開される。また、キャンペーン全体を通じて、1960年代のエスプリとともにアーティスティックでフェミニン、そしていたずらっぽい空気が漂う。(c)MODE PRESS