【1月3日 AFP】インド当局は3日、同国最大の観光地となっている世界遺産タージマハル(Taj Mahal)の保存を目的として、1日の入場者数を制限する方針を発表した。

 タージマハルには国内旅行者を中心に年間数百万人が訪れるが、最近では特に国内旅行の簡便化に伴い、訪問者の数は増加の一途をたどっている。今後は、国内旅行者の入場を1日4万人に限定するとしている。一方で、入場料1000ルピー(約1700円)を支払う外国人観光客にはこの制限は適用されない。

 専門家らによると、大勢の訪問は、大気汚染による黄色化を防ぐために定期清掃を必要としているタージマハルの真っ白な大理石の摩耗を悪化させている他、17世紀に建設されたこの墓廟の基盤にも影響を及ぼしかねないという。

 タージマハルには1日平均1万~1万5000人が訪れ、その数は週末には7万人前後にまで膨れ上がる。政府統計によると2016年の年間訪問者数は約650万人だった。(c)AFP