【12月29日 CNS】中国・広州市(Guangzhou)公安局、中国建設銀行(China Construction Bank)など約10機関が25日、インターネットと警察業務を組み合わせた「微警雲(クラウド)連盟」を同市南沙(Nansha)に設立した。これに合わせ、中国では初となるウィーチャット(WeChat)身分証の第1号を発行。この身分証の所持者は、ホテルのチェックインや切符の購入などで利用できるようになる。

 このオンライン身分証は、中国公安部第一研究所が国家プロジェクトとして進めていたもので、今までの身分証カードを電子版としてオンライン化した。広州公安局によると、中国の住民全てが持つ「中国居民身分証法」にある身分証の情報をもとに、政府の「インターネット+身分証明書プラットフォーム」を通じて、実際の身分証と対応する唯一の身分証チップから電子データを発行するという仕組みだ。インターネット上でも証明書として応用できる。

 携帯電話から身分証の真正性や有効期限などを検証し、検証過程で個人情報がネット上で転送・保存されることはない。携帯用身分証の紛失時に備え、自動削除機能が設けられている。行政サービスやホテルのチェックイン、物流の配達など実名の登録が必要とされるさまざまなケースで応用されるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News