【12月28日 AFP】男子テニスのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)が27日、昨季はけがに泣かされたシーズンを送ったことから、焦って結果を求めず、段階的に復帰を進めていきたいという考えを示した。

 マレーは7月のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)準々決勝でサム・クエリー(Sam Querrey、米国)に敗れて以降、ツアーから遠ざかっている。敗戦は腰のけがが大きな要因で、その後も状態はなかなか戻らず、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)も最終的には欠場を余儀なくされた。

 四大大会(グランドスラム)を3度制しているマレーは、31日に開幕するブリスベン国際(Brisbane International 2018)で復帰を予定しているが、本人は、世界ランク1位から陥落した中でも、グランドスラム制覇だけを復帰のモチベーションにするつもりはないと断言し、まずは状態が戻ったことを確認し、テニスを楽しむ過程から始めたいと話している。

「去年(2016年)、けがもなく調子も良かったときは、グランドスラムを全部制覇して、1位になり、出場する大会で優勝を総なめにできそうな気がしたし、それが大きなモチベーションになっていた。ところが今年は4か月か5か月離脱して、腰や何かへの小さな不安が消えず、全米は欠場し、ウィンブルドンも出場がやっとだった」

「今は目標が変わってきている。自分がどれだけテニスが好きかを思い出したんだ。だから今は、すべての試合に勝つとか、グランドスラムをもっと取るとかはそこまで気にしていない。テニスをしたい、健康と調子を取り戻したいという気持ちが、今はモチベーションになっている」

「来年はまずその状態へ戻して、それができたら、今度は大きな世界大会で勝負するチャンスも出てくると思う。自分はそれを信じている」

「4大大会はランキングよりも励みになる。あそこで戦いたい。けがを理由にウィンブルドンを去らなくてはならなかったのはつらかった。(来年)1月の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2018)では、一生懸命に戦って優勝を目指したい。それが最終目標だけど、まずはけがのない体をつくらなくてはいけない」 (c)AFP