【12月26日 AFP】フランス検察当局は、同国の乳製品大手ラクタリス(Lactalis)の粉ミルクがサルモネラ菌に汚染され、世界規模で製品が回収された問題をめぐる捜査に着手した。司法筋が26日、AFPに明らかにした。

 同筋によると、捜査は過失傷害および公共危険の疑いに加え、製品回収時における詐欺や職務怠慢の可能性にも焦点を当てて進められる見通しだという。

 今回の件をめぐっては今月初め、同社の粉ミルク製品を口にした子どもたち約20人がサルモネラ菌に感染していたことが明るみに出た。

 それを受け、世界最大規模の乳製品メーカーである同社は今月10日、汚染が見つかった仏北西部クラオン(Craon)の工場で生産された製品7000トン近くの回収を命じたものの、汚染されている恐れがある製品が世界各地でどれだけ消費されたり、店頭で販売されたりしたかについて分かっていないとしていた。

 だが21日には、対象の範囲を拡大してさらなる回収に踏み切っていた。(c)AFP