【12月26日 AFP】南米ペルーの首都リマで25日、大統領在任中の人権侵害で禁錮25年の刑で収監されているアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)氏(79)への恩赦決定に抗議して数千人がデモを行った。

 ペドロ・パブロ・クチンスキ(Pedro Pablo Kuczynski)大統領は、2016年の大統領選でフジモリ氏の釈放はないと約束していたが、24日になって、人道的見地からフジモリ氏と他の受刑者7人に恩赦を与えると発表。フジモリ氏は進行性の不治の病に侵されており、収監が続けば「命に重大な危険がある」との医学的見地によるものだと説明した。

 だがクチンスキ氏も自身の汚職疑惑をめぐる罷免決議案が21日の国会で否決され、辛くも失職を免れたばかりで、フジモリ氏の恩赦を決定したことで再び窮地に陥る可能性がある。

 抗議デモにはフジモリ氏の在任中に左翼ゲリラと疑われ軍に殺害された市民たちの親族も参加。クチンスキ氏のイニシャルPPKを用いて「PPKは出ていけ!」などと連呼した。

 クチンスキ氏の罷免を求める決議案の採決では、フジモリ氏の息子のケンジ・フジモリ(Kenji Fujimori)議員が棄権に回ったことから、フジモリ氏の恩赦は政治的取引よるものではないかとの臆測も出ている。

 フジモリ氏が入院している病院の医師は記者会見で、同氏の容体は不安定で今後の処置は治療の結果に基づいて決定すると述べている。(c)AFP