今季最初のクラシコ、バルサ快勝が今後に与える5つの影響
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【12月24日 AFP】23日に行われたスペイン1部リーグ第17節、レアル・マドリード(Real Madrid)とFCバルセロナ(FC Barcelona)の伝統の一戦「エル・クラシコ(El Clasico)」は、レアルが前半に得点機を逃すと、後半に3得点を挙げたバルセロナが3-0で大勝し、勝ち点差を暫定で14ポイントに広げてリーグ首位の座をさらに固めた。そこでAFPは、この試合結果が与える5つの影響を考える。
■リーグ優勝はすでに決まったか
スペインにサンタクロースがやってくる1日前に、バルセロナは一番ほしかったクリスマスプレゼントを手に入れてしまったようだ。チームは4位レアルに大きな勝ち点差をつけるだけでなく、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)とバレンシア(Valencia CF)が今節敗れたため、2位との勝ち点差も9ポイントとしている。
バルセロナは8月のスペイン・スーパーカップ(2017 Spanish Super Cup)でレアルに大敗したのを最後に、公式戦25試合無敗を誇っている。当時は前シーズンに59年ぶりとなる国内リーグ戦と欧州カップ戦の2冠を達成したレアルが絶頂期にあり、バルセロナはネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)をパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)に奪われたショックが尾を引いているように見えた。
それでもバルセロナは、エルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督の手腕で見事に持ち直すと、波に乗り切れないライバルたちを尻目に、ここまでリーグ戦17試合を戦って勝ち点を6ポイントしか落とさず、首位を独走している。
■休養が必要なレアル
対するレアルは、今夏の移籍市場で大型補強を行うよりも人員整理にいそしみ、前シーズンに築いた強力な立場を固められなかった大きなつけを払わされている。
アルバロ・モラタ(Alvaro Morata)、ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)、ペペ(Pepe)が移籍した一方、最大のターゲットだったキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)はネイマールとともにPSGを選んだ。レアルは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝トーナメント1回戦でそのPSGとの対戦が決まっており、エムバペ獲得失敗は致命傷になる恐れもある。
レアルとしてはともに加入から9年目を迎えるクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)とカリム・ベンゼマ(Karim Benzema)に休養を与えるだけでなく、年齢を重ねつつあるツートップの代役を確保する必要がある。今季6大会を戦うチームはこの数か月で徐々に疲労の色を濃くしており、この日も後半はペースが落ちた。
■堅さを見せたバルサの守備陣
バルベルデ監督の下でのバルセロナ復活の鍵は、このクラブらしくない部分にある。ともに3冠を達成したジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督時代、ルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督時代の攻撃に注目が集まったチームとは異なり、今季のバルセロナは守備が強みになっている。
守護神のマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)は素晴らしい状態を維持し、ネイマールが退団したこともあって、バルベルデ監督は中盤を4枚にして4バックの前の壁を厚くした。そのおかげもあってか、チームは開幕からの公式戦25試合でわずか8失点しかしておらず、18回の無失点を達成している。
■ジダン監督の資質にもついに注目が
レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督はこの日、イスコ(Isco Alarcon)やマルコ・アセンシオ(Marco Asensio)、ギャレス・ベイル(Gareth Bale)といった攻撃的な選手ではなく、マテオ・コバチッチ(Mateo Kovacic)を先発にサプライズ起用したが、結果的にはこれが逆効果だった。ジダン監督も「明日、私は袋だたきに遭うだろう」と認めている。
就任からの2年で、ジダン監督はチャンピオンズリーグ連覇を含む8個のタイトル獲得と、非の打ちどころのない実績を残してきた。しかし、トップチームの指揮官になってから最大の敗戦を喫したことで、ついにその手腕にも疑問が投げかけられるようになるだろう。そして新年、大型補強を敢行したPSGの壁を突破できなければ、監督にかかる重圧は増す一方になる。
■今年はまさにメッシ・クリスマス
リオネル・メッシ(Lionel Messi)とロナウドの現代最高の選手をめぐる争いはこの1か月、通算5回目のバロンドールを獲得してメッシに並んだロナウドがメディア報道の主役だった。ロナウドは、チャンピオンズリーグでは準々決勝以降だけで10得点と驚異的なペースで得点を重ね、チームも国内と欧州で王者に輝いた。
しかし、2017年を通じたパフォーマンスの安定感で言えば、メッシは別格だった。そのメッシはこの日も1得点1アシストを記録して一年を締めくくっている。(c)AFP/Kieran CANNING