【12月23日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は22日、2014年ソチ冬季五輪のリュージュでそれぞれ銀メダルを獲得したアルベルト・デムチェンコ(Albert Demchenko)とタチアナ・イワノワ(Tatyana Ivanova)をはじめ、新たに11人のロシア人選手をドーピング違反で失格とし、永久追放処分になったと発表した。

 ロシアの組織的ドーピングを調査しているIOCメンバーのデニス・オズワルド(Denis Oswald)氏による懲罰委員会が行ったヒアリングの結果、デムチェンコとイワノワのほかに、スピードスケートの2選手、クロスカントリースキーの3選手、ボブスレーの2選手、そしてアイスホッケーの2選手が新たに処分を科された。

 IOCは声明で、「(検体が保管されていた容器の法廷証拠につながる分析など)一部の調査については続行中となっており、新たな事例が発覚して追加調査が開始され、さらなるヒアリングが行われる可能性は排除できない」と述べた。

 現在も3件が保留中であるとされる中、ソチ五輪に出場したロシア選手で違反が認定されたのはこれで合計43人という大量の数に上っており、そのうち22人がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴している。最初の審理は来年1月に予定されているものの、CASの広報担当者はAFPの取材に対し、具体的な日にちは決まっていないと明かした。

 ロシアはソチ五輪で獲得した合計33個のメダルのうち今回を含めて13個が剥奪されており、同五輪のメダル順位表では首位から転落し、ノルウェー、カナダ、米国に次ぐ4位となっている。(c)AFP