【12月21日 AFP】今年11月18日に77歳で死去したチュニジア系フランス人デザイナーのアズディン・アライア(Azzedine Alaia)を称賛する大規模展覧会「Azzedine Alaia, The Couturier」が、来年英ロンドンの「デザイン・ミュージアム(Design Museum)」で開催される。

 開催期間は、来年5月10日から10月7日まで。アライアが自らセレクトした60点以上もの作品が展示される。

「アズディン・アライアは生涯にわたってマスタークチュリエとして認められていた。彼は女性のフォルムのタイムレスな美しさを、最も洗練された形のオートクチュールで表現した」とミュージアムの広報はコメント。「『デザイン・ミュージアム』は、アライア自身が企画したユニークな展覧を公開し、彼が披露する予定であった形で、彼のファッションに対するパッションとエネルギーをご覧いただきたい」と続けた。

 アライアは1940年にチュニジアで農家に生まれた。チュニジアの美術学校では彫刻を学び、その後近所の仕立屋で働いた。1980年代に有名になった彼は、世界のファッションウィークの日程に乗ることは拒否し、パブリシティを気にせず、彼のタイミングでコレクションを発表し続けた。また、体のラインに添うドレスを生み出すことで「キング・オブ・クリング(King of Cling)」という異名を持つ。

 2013年のAFPのインタビューでアライアは「女性が好きです。私は新しいことやクリエイティブになりたいと思っているわけではなく、女性を美しくする服を作るとこと考えています」と語っていた。(c)AFP