【12月21日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は20日、エルサレムをイスラエルの首都と認定した米政府の決定を無効とする国連総会(UN General Assembly)決議案の採決に先立ち、同案に賛成する国への資金供与を削減すると言明した。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)での会見で、「われわれの資金を手にしておいて、安全保障理事会でわれわれへの反対票を入れる」国々は、「国連総会でもわれわれへの反対票を入れる可能性がある」と発言。

 「何億ドル、さらには何十億ドルという資金を手にしておいて、われわれへの反対票を入れている。われわれは投票を注視している」と続けた。

 また同氏は「反対票を入れさせよう。大きな節約になる。それで構わない」と述べた。

 さらにトランプ氏は、ニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)米国連大使が19日、決議案を支持する人々の名前を同氏に報告すると各国に警告したことに関し、「正しいメッセージだ」と述べた。

 パレスチナ自治政府のリヤド・マルキ(Riyad Al-Malki)外相は、米政府は21日の国連総会での決議案採決に先立ち各国を「脅している」と非難した。(c)AFP