【12月20日 AFP】バングラデシュに設けられたイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)の難民キャンプでジフテリア感染が広がっている問題で、世界保健機関(WHO)は19日、死者が21人に増えたと発表した。WHOは感染拡大を食い止めるため、2度目の予防接種活動に乗り出しているという。

 WHOによると、同国南東部のロヒンギャ難民キャンプで先月10日から今月17日までの間に、ジフテリアの感染疑い例が1571件報告された。スイス・ジュネーブで記者会見したWHOのファデラ・シャイーブ(Fadela Chaib)報道官によると、コックスバザール(Cox's Bazar)のロヒンギャ難民の間では21人の死亡が報告されており、感染疑い例の約20%が5歳未満の乳幼児だという。

 バングラデシュ当局は今月12日、生後1か月半から6歳の乳幼児を対象に、最初の予防接種活動を開始。シャイーブ報道官によると、2度目の活動は17日に始まり、今度は7~15歳が対象とされている。(c)AFP