【12月17日 AFP】中米ホンジュラスで16日、フアン・オルランド・エルナンデス(Juan Orlando Hernandez)大統領の姉のイルダ・エルナンデス(Hilda Hernandez)前通信相(51)を乗せたヘリコプターが首都テグシガルパ近郊の山に墜落し、乗っていた6人全員が死亡した。

 ホンジュラス空軍のヘリコプター「AS350 B3」は首都テグシガルパのトンコンティン(Toncontin)空港から飛び立った後、悪天候のためレーダーから消えた。軍の発表によると墜落現場のイェルバブエナ(Yerba Buena)山に救出に向かったが生存者はいなかったという。

 墜落機にはイルダ氏のほか、空軍大尉の操縦士と副操縦士、陸軍大尉、イルダ氏の警護担当者2人の計6人が乗っていた。

 イルダ氏の死去を受けて、エルナンデス大統領はツイッター(Twitter)で黒いリボンの画像とイルダ氏の写真をメッセージやコメントは付けずに投稿した。

 ホンジュラスでは政治的な緊張が高まるなか先月26日に大統領選が行われたが、野党候補が不正があったと主張したことを受けて票の再集計が行われ、投票から3週間たった今でも当選者が発表されていない。イルダ氏は再選を目指す現職エルナンデス大統領の選挙陣営に加わっていた。(c)AFP