ガボンがポリオ清浄国に、しかし引き続き警戒呼び掛け WHO
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【12月17日 AFP】世界保健機関(WHO)は、アフリカ中西部ガボンでポリオ(小児まひ)の新たな感染例や感染が疑われる症例の報告がないことを受けて、同国がポリオ清浄国になったと宣言した。
AFPが16日に入手したWHOの声明によると、WHOはそれでも引き続きポリオ発生の兆候を監視するため必要な措置を取るよう勧告している。
ガボンのドゥニーズ・ メカム・エジィジィエ (Denise Mekam'ne Edzidzie)保健相も16日、ポリオの再流行を防ぐため引き続き子どもたちに予防接種を受けさせるよう呼び掛けた。
ポリオは感染力の強いウイルス性疾患で、主に幼い子どもに感染し、まひが一生残ってしまうこともある。確実な治療法はなく、ワクチン接種で予防するしかない。
1988年に世界125か国で35万人いたと推計されているポリオ患者はその後99%以上減少し、現在もポリオの流行が続いているのはアフガニスタンとパキスタンの2国のみとなっている。両国では今年それぞれ2例がWHOに報告されている。昨年は世界全体で37例が確認された。(c)AFP