【12月13日 AFP】ロシア軍は12日、シリアに派遣している部隊の一部撤退を開始し、最初の一団が帰国した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は11日にシリアを電撃訪問し、同国駐留部隊の任務はおおむね完了したとして、今回の撤退開始の命令を出していた。

 シリア内戦でバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側が優勢に転じたのは、ロシア軍の支援が決め手になったというのが大方の見方となっている。

 ロシア軍は声明で「南部軍管区からシリアに派遣されていた軍警察の大隊が(ロシア南部ダゲスタン〈Dagestan〉共和国の首都)マハチカラ(Makhachkala)へ軍用機2機で移送された」と発表した。

 2015年にロシア軍がシリアに派遣されて以来、プーチン大統領が自国部隊の一部撤退を発表したのは今回が3度目。大統領は今回帰国する部隊の規模は明言しなかったものの、フメイミム(Hmeimim)の空軍基地とタルトス(Tartus)の海軍施設の機能は維持すると述べた。

 駐シリア・ロシア部隊のセルゲイ・スロビキン(Sergei Surovikin)司令官によると、軍用機23機とヘリコプター2機、特殊部隊と医療班が近く帰国するという。(c)AFP/Ola CICHOWLAS