【12月10日 AFP】米カリフォルニア州南部で続く山火事で、競走馬などのトレーニングセンターの複数の厩舎(きゅうしゃ)が火に包まれ、馬数十頭が死んだ。

 サンディエゴ(San Diego)の北に位置するボンソール(Bonsall)にあるサンルイスレイトレーニングセンター(San Luis Rey Training Center)の警備員は匿名で、競走馬約500頭の調教を行っていた同センターの厩舎の75%が焼けたと語り、さらに、「最も血統の良い馬たちだった」「ここの厩舎の馬は最も安くても25万ドル(約2800万円)する」と話した。

 猛烈な勢いで迫ってくる火を見て、厩務員らは山火事から逃れるチャンスを与えるために馬を解き放つことに決めたが、煙が充満してくると、おびえた馬たちはいななき、円を描くように走り始め、多くの馬たちが厩舎内に戻ったり、戻ろうとしたりして死んだという。(c)AFP/Veronique DUPONT