【12月10日 AFP】米メディアは9日、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)が、マイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)から今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いたジャンカルロ・スタントン(Giancarlo Stanton)を獲得すると報じた。

 米紙USAトゥデー(USA Today)などのメディアによると、すでに両チームは条件面で合意しており、残すは自身の契約にトレード拒否権が盛り込まれている28歳のスタントンが同意するのみだという。また同紙は、ヤンキースはスタントンが移籍先として挙げていた4チームのうちの一つだと匿名の情報として伝えている。

 前日にはセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)とサンフランシスコ・ジャイアンツ(San Francisco Giants)がマーリンズとチーム間での合意に達したが、スタントンがトレード拒否権を放棄しなかったことで、両チームは獲得レースから脱落していた。

 また今回の契約でマーリンズは、スタントンと引き換えにヤンキースからスターリン・カストロ(Starlin Castro)内野手とマイナーリーグの選手を獲得する見通しだとされている。一方、今季52本塁打を放ったア・リーグ新人王のアーロン・ジャッジ(Aaron Judge)らパワーヒッターを擁するヤンキースにとっては、新たな大砲が打線に加わることになる。

 今季両リーグ最多となる59本塁打、132打点を記録したスタントンは、マーリンズに在籍した8シーズンで打率.268、本塁打267本、672打点の通算成績を残している。(c)AFP