【12月9日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は8日、ビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)元大統領、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領がエルサレム(Jerusalem)に関する公約を掲げて選挙に当選しておきながら後にそれを撤回したことを映像で証明しつつ、自身は公約を果たしたとアピールした。

 トランプ大統領はツイッター(Twitter)に「私は選挙公約を果たした――他の大統領たちは果たさなかった!」と投稿し、自身の主張を裏付ける前任者たちの動画も添付した。

 クリントン氏とブッシュ氏はそれぞれ大統領選期間中、在イスラエル米大使館のテルアビブ(Tel Aviv)からエルサレムへの移転を支持すると発言していたが、大統領就任後まもなく撤回していた。オバマ氏は大使館移転問題に具体的に言及することは一度もなかったが、エルサレムを「イスラエルの首都」と呼んでいた。

 トランプ氏が投稿した動画によると、ブッシュ氏は2000年の演説で「大統領就任後速やかに、米大使館をイスラエルが首都に選んだ都市へ移転する手続きに着手する」と発言していた。

 この動画はトランプ氏が6日に行った演説で締めくくられている。トランプ氏はこの演説で米国がエルサレムをイスラエルの首都と正式に認定し、同地に米大使館を移転するという決断に至ったと発表した。トランプ氏は演説の中で、前任の大統領たちが公約を果たせなかったのは「勇気」がなかったからとほのめかした。(c)AFP