【12月9日 AFP】レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は8日、在イスラエル大使館のエルサレム(Jerusalem)移転は少なくとも2年は実施されないだろうと述べた。

 訪問先のパリでジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)仏外相との会談を終えたティラーソン国務長官は、在イスラエル大使館のエルサレム移転について「今年実現することではなく、恐らく来年もないだろう。しかし大統領は、実現可能になった時点で可能な限り早期に大使館をエルサレムに置くよう、具体的かつ確実に動くようわれわれに求めている」と語った。

 ティラーソン氏は、大使館のテルアビブ(Tel Aviv)からエルサレムへの移転には用地取得、計画策定、関連予算の議会承認などの段階を踏む必要があると指摘し、「実際に大使館を建設するのはそれからだ」と述べた。

 またティラーソン氏は、この動きはイスラエルとパレスチナの和平協議の結果に予断を与えることを意図したものではないという見解を改めて示した。(c)AFP