パレスチナ「怒りの日」で1人死亡、米エルサレム首都認定に抗議
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【12月8日 AFP】(更新)パレスチナ自治区各地で8日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことに抗議するパレスチナ人らがイスラエルの治安部隊と衝突し、1人が死亡した。同自治区ガザ地区(Gaza Strip)を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)は、この日をトランプ氏の決定に対する「怒りの日」とするよう呼び掛けていた。
金曜日の礼拝後、エルサレムの旧市街(Old City)や、ヨルダン川西岸(West Bank)のヘブロン(Hebron)、ベツレヘム(Bethlehem)、ナブルス(Nablus)で衝突や乱闘が発生。エルサレム旧市街では、デモ隊およそ200人を警官およそ50人が蹴ったり警棒で殴打したりして押し返す様子も見られた。
イスラエル軍によると、同国とガザ地区の境界沿いの6か所で約4500人が参加する「暴動」が発生。同軍部隊が「数十人」に向け発砲したという。
同国軍は発砲による負傷者の数は明らかにしていないが、ガザ地区ではイスラエルとの境界付近で起きた衝突によりパレスチナ人1人が死亡。さらに1人が頭部を撃たれ、重体となっている。
また、ヨルダン川西岸各地でも数千人のパレスチナ人による「暴動」が発生し、「一日で暴徒28人が逮捕され、65人前後が負傷した」とイスラエル軍は述べている。(c)AFP