「仏のエルビス」ジョニー・アリディさん死去 74歳
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【12月7日 AFP】フランスの国民的ロック歌手ジョニー・アリディ(Johnny Hallyday)さんが6日、肺がんとの闘病の末に亡くなった。74歳だった。力強いバラードで知られ、1960年代から歴代大統領を含む多くの国民を魅了してきたアリディさんの死を受け、フランスは悲しみに包まれた。
「フランスのエルビス・プレスリー(Elvis Presley)」とも呼ばれ、タイトなレザーパンツで何千回にも上るコンサートを行ってきたアリディさんは、5回の結婚や数多くの自動車事故、薬物中毒問題などでも知られていた。
首都パリ生まれのアリディさんが音楽界に登場したのは1950年代後半。それまでフランスでは主流だった「シャンソン」と一線を画した米国流ロックンロールの楽曲で、第2次世界大戦(World War II)後の反逆的な若者文化の象徴となった。
米国人がエルビス・プレスリーやジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)に熱狂し、英国でビートルズ(The Beatles)が旋風を巻き起こす中、フランスはこうした英語圏のスターらから多大な影響を受けたアリディさんに夢中になった。
アリディさんは世界的な人気を得ることはなかったが、アルバムの総販売数は1億1000万枚以上で、訃報を受けたフランスのファンは悲しみに沈んでいる。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT and Gina DOGGETT