【12月5日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でプレーするロンゾ・ボール(Lonzo Ball)の弟で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のバスケットボールチームに所属するリアンジェロ(LiAngelo Ball)が、中国遠征中に万引きをはたらいたとして大学から活動停止処分となったことを受け、父親のラバー(LaVar Ball)氏は4日、息子をチームから抜けさせると抗議した。

 リアンジェロは先月、チームメート2人と共に中国で逮捕されたものの、同国の習近平(Xi Jinping)国家主席の介入によって釈放された。しかし、この一件は国際問題になっただけでなく、ラバー氏とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の舌戦にも発展したことを受け、UCLAはリアンジェロに対して無期限の活動停止処分を科した。

 ところがラバー氏は同日、米スポーツ専門チャンネルESPNの番組で、UCLAでは息子をプレーさせない意向を示し、「ジェロ(リアンジェロ)に関しては、別の選択肢を模索していくことにする。息子は退部する」と語った。

「私はただ座って待っているつもりはない。息子は中国でもこれほどひどく罰せられたりはしなかった。帰国した結果、中国にいたときよりも厳しい状況に立たされた。ここでは収監されているのも同然だ」と主張したラバー氏はその一方で、息子を他の大学に行かせるつもりはなく、2018年のNBAドラフトにエントリーする準備に集中すると明かした。

 リアンジェロの兄ロンゾは、UCLAで1年間プレーしたあと今季レイカーズに入団し、チームのポイントガードとしてプレーしている。(c)AFP