【12月3日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は2日、訪問先のフランス・パリで、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」からの離脱を進めている現職のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を改めて批判した。また、このところ米国で相次いでいるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)の問題に言及しつつ、女性の指導力が優れている点を支持する姿勢を示した。

 オバマ氏は、フランスの通信・メディア関係者に金融関係者や学術研究者を加えたグループ「レナポレオン(Les Napoleons)」が開催した会議で講演し、気候変動対策において「米国の指導力が一時的に不在になっている」現状に遺憾の意を表明した。トランプ大統領は、パリ協定が米経済に悪影響を及ぼすと主張し、再交渉を求めている。

 また、オバマ氏は指導者の資質に関する質問に対し、「最近、男性にはいろいろと問題が多いようなので」女性の高い地位への登用をより重視するよう提唱。「一般化はしないが、女性は社会性の面などから、男性より優れた能力を持っているようだ」と語った。(c)AFP/Gina DOGGET