【12月1日 AFP】スウェーデン東部ウプサラ(Uppsala)の地裁は、インターネットを通じて児童ら27人に性的な行為を強要し、強姦(レイプ)および性的暴行の罪に問われた被告の男(41)に対し先月30日、禁錮10年の刑を言い渡した。

 地裁は被告がカナダ、米国、スコットランド在住の児童らにオンライン上でレイプ、または性的暴行を働いたと認定。被害者の大半が15歳未満だった。

 判決によると、被告は自分のために児童や、一部ではその家族にも性的行為を強要し、それを撮影、もしくはライブ配信させていた。裁判所は「被告自らが被害者に性的な行為を働いたも同然」との判断を示した。また「いくつかの事件では、被告の行為が極めて重大で、レイプ、もしくは児童レイプとみなすべき」だと認定した。

 児童レイプで有罪となった4件の中には、被告が被害者の子どもに、犬や年下の子どもに対する性的行為を強要したものもあった。裁判所は「年下の子どもがレイプされた事件では、被告が年上の子どもを追い込み、指示したことが原因だ」とし、「男は加害者として有罪を言い渡された」と述べた。

 ある人物に対し、他の人物への性行為を強要し、レイプとして有罪となった例はスウェーデンで初。今後、同国でレイプの定義を拡大し得る判決となった。(c)AFP