【12月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官の更迭を計画しているとの報道を受け、米国務省のヘザー・ナウアート(Heather Nauert)報道官は11月30日、ティラーソン長官は自身の職務を楽しんでおり、長官職にとどまる意向だと述べた。

 ナウアート報道官は記者会見で、ジョン・ケリー(John Kelly)大統領首席補佐官から国務省に電話があり、ティラーソン長官が更迭されるとの報道は事実ではないと確約を得たと説明。

 同報道官は「ティラーソン長官は自身の仕事を楽しんでおり、やるべきことがたくさんある」と述べ、同長官が来週、ベルギーのブリュッセル、オーストリアのウィーン、フランスのパリで行われる閣僚会議に出席する予定であることを明らかにした。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)をはじめとする報道各社はこれに先立ち、トランプ氏はティラーソン長官に不満を募らせており、同長官を解任して後任に米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官を指名する意向だと報じていた。

 ナウアート報道官とサラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官はともに、今のところ閣僚交代の予定はないと言明している。

 ナウアート報道官は一方で「政策面で意見が食い違う分野があるのは確かで、疑いはない。(ティラーソン)長官自身も認めていることだ」と指摘しつつ、トランプ氏は政策決定において複数の選択肢があることを歓迎していると強調した。(c)AFP