【11月29日 AFP】来週発表される世界のレストラン1000店のランキング「ラ・リスト (La Liste)」2017年版の掲載店舗数で、日本と中国が上位を占めた。

 1位に相当する「世界のベストレストラン」には、仏パリの「ギ・サボワ(Guy Savoy)」本店が2年連続で輝いた。2位はエミー賞(Emmy Awards)受賞歴もある米著名シェフ、エリック・リペール(Eric Ripert)氏のニューヨークのレストラン「ル・ベルナルダン(Le Bernardin)」。3位には「並外れた味の割に値ごろ」なすしで名高い東京の銀座久兵衛(Kyubey)がランクインした。

 トップ100に入ったレストランをジャンル別で見るとフランス料理が一番多かったが、高級中華料理がランクを上昇している傾向がみられた。データをまとめたヨルグ・ジップリック(Jorg Zipprick)氏は「中国の躍進が目立つ」と述べた。

 1000店全体でランクインした国別の掲載店数は、日本が138店でトップを維持したが、2位の中国が123店で猛追している。

 ジップリック氏はAFPに対し「これまで中国はデータを入手するのが最も困難な国の一つだった」が、中国のグルメガイドブームによって状況は一変したと述べ、「アジアには欧州よりたくさんのレストランがあるのだから、ラ・リストがそれを反映することは極めて理にかなっている」と語った。

 ラ・リストはフランスで3年前、英レストラン業界誌「レストラン(Restaurant)」の「世界のレストラン・ベスト50(World's 50 Best Restaurants)」に対抗し、「より科学的で信用できる」ランキングとして立ち上げられた。旅行サイト「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」などのガイドブック、新聞、オンラインサイトのレビューをまとめて解析。「ガイドのガイド」を自称している。(c)AFP/Fiachra GIBBONS