【11月28日 AFP】タイ北部のチェンマイ(Chiang Mai)で27日、映画やコマーシャルに出演したこともある有名なゾウが、飼い主であるゾウ使いの男性(54)を襲い、死亡させる事故が起きた。動物園の関係者が28日、明らかにした。

 今回の事故は27日朝、飼い主が32歳のゾウ「ソムサック(Somsak)」の鎖を外した直後に発生。地上にいた飼い主が背を向けると、数歩進んだソムサックが向きを変えて襲い掛かったという。

 動物園関係者はAFPの取材に対し、「ゾウは突然引き返し、鼻で飼い主をつかんだ。すると鼻を使って、飼い主をたたいた」と述べた。また飼い主について「ゾウのエキスパート」と述べたものの、ソムサックは事故当時、発情期にあったと明かしている。

 動物園関係者によると、体重5トンというソムサックは国内外の映画作品をはじめ、テレビコマーシャルなどにも出演していた。来年4月までの契約で一時的に動物園で飼育されていたという。(c)AFP