【11月27日 AFP】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は、不潔でひどい悪臭が漂っていることで有名な同国の公衆トイレの美化を目指すいわゆる「トイレ革命」について、生活の質の向上と観光の振興に向けさらに推進していくよう政府に指示した。国営メディアが27日伝えた。

 中国は2015年、トイレを観光客に気持ち良く使ってもらおうとの取り組みの一環で、トイレ革命に乗り出した。

 新華社通信(Xinhua)によると習主席は、トイレ問題は「小さなことではない」と指摘し、都市および地方の「文明的な」環境づくりのためにはトイレの美化が欠かせないと述べたという。

 中国では年内に、トイレ7万か所以上の新設または改装を見込んでいる。中国国家観光局の行動計画には、来年から2020年にかけてさらに6万4000か所のトイレを新設または改装すると記されている。

 新華社の報道によると、習氏は2012年に最高指導者の座に就いて以来、地方視察時には地元住民らに対し、水洗トイレがあるか、もしくは地面に穴を掘って用を足しているのかを必ず尋ねるようにしているという。(c)AFP