ジョセフ日本、敵地で強豪フランスと引き分ける
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【11月26日 AFP】ラグビーテストマッチは25日、仏パリ郊外のナンテール(Nanterre)で行われ、日本は23-23でフランスと引き分けた。同地のUアリーナ(U Arena)で11月のテストマッチ最終戦に臨んだフランスは、幸運にも6連敗を逃れている。
ジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)率いる日本は試合の大半を支配し、トライ数も3本対2本でフランスを抑え込んだが、田村優(Yu Tamura)が終盤にコンバージョンを外し、金星を逃した。
元オールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)のジョセフHCは「1勝1分け(トンガに勝利)となったこの遠征に非常に満足している。ただ、今回の引き分けは残念だ。勝てると思ったし、プレーぶりを見ていてもそう思えた」と振り返った。
人工芝が敷かれた同スタジアムで行われた初めてのテストマッチで、日本は後半34分にヴァルアサエリ愛(Asaeli Ai Valu)が同点トライを決めたものの、田村のミスでフランスが危機を乗り越えた。
日本は良い立ち上がりをみせてフランスを押し込み、田村のペナルティーで先制。一方のフランスはフランソワ・トランデュク(Francois Trinh-Duc)のペナルティーで同点とした後、この試合最初のトライを奪うチャンスを手にしたが、セクゥ・マカル(Sekou Macalou)がライン上でファンブルし、日本がこのピンチを乗り切った。
すると日本はその後も好調を維持し、堀江翔太(Shota Horie)がインゴール隅にトライを決めたが、その後の難しい位置からのコンバージョンを田村が決めきれなかった。
その後フランスはペナルティーで点差を詰めると、ハーフタイム直前にラバ・スリマニ(Rabah Slimani)がトライを決めるなどし、5点差をつけて前半を折り返した。
日本は後半開始直後、ラファエレティモシー(Timothy Lafaele)のトライと田村のコンバージョンで勝ち越したものの、その後ガブリエル・ラクロワ(Gabriel Lacroix)にトライを許し、勝ち越された。
すると、両チームともにペナルティーで加点して迎えた後半33分、アサエリ愛がラックから抜け目なくボールをつかみ取り、ブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)がこの日3本目のトライを決めた。
しかし、日本はシンプルなコンバージョンを田村がミスし、W杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)で34-32と南アフリカから挙げた金星に続く、ティア1国からの通算2度目の勝利を逃した。
フランスのギー・ノヴェス(Guy Noves)HCは「悲惨な試合をしてしまい、チームは失望している。すべきことが多くある。自信を失っているように感じているし、それがこの試合で大きなインパクトを与えた」とコメントしている。(c)AFP/Jed Court