【11月24日 AFP】「世界で最も重い人間」としてギネス世界記録(Guinness World Records)に認定されたメキシコ人男性が、2回目の胃の縮小手術を受け、無事成功した。執刀した病院が22日、明らかにした。担当医師らは200キロ以上の減量が期待できるとしている。

 フアン・ペドロ・フランコ(Juan Pedro Franco)さんは昨年12月時点で体重が595キロあり、「存命中の世界で最も重い人間」として今年ギネス認定を受けた。この体重はホッキョクグマの雄に匹敵する。

 だが、フランコさんは1年前に減量プログラムを開始し、366キロまで体重を落とすことに成功。さらに、22日にメキシコ西部サポパン(Zapopan)で受けた手術によって120キロまで減量できる見通しだという。

 減量手術を行ったガストリック・バイパス・メキシコ(Gastric Bypass Mexico)が発表した声明で、執刀したホセ・カスタネダ(Jose Castaneda)医師は「フアン・ペドロの手術は大成功だった」「われわれは非常に楽観的に見ている」と述べた。数日以内に退院できるだろうとしている。

 フランコさんは5月に1回目の手術を受けている。2回目となる今回は腹腔鏡手術で胃を半分に分割して容量を小さくするとともに、腸の一部も切除した。

 カスタネダ医師によると全てが順調にいけば、フランコさんは糖尿病と高血圧の薬を飲まなくてよくなる。また、7年ぶりに自力で歩くこともできるかもしれないという。(c)AFP