【11月21日 AFP】17NFLは20日、第11週の1試合が行われ、アトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)が34-31でシアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)との接戦を制した。シーホークスは試合時間残り7秒の場面で、キッカーのブレア・ウォルシュ(Blair Walsh)が成功すれば延長戦に持ち込んだ52ヤードの同点フィールドゴールを外し、ファルコンズの逃げ切りを許してしまった。

 この試合でファルコンズは、QBマット・ライアン(Matt Ryan)が2本のタッチダウンパスに成功するなど、第3クオーターの途中まで11点差をつけて快勝するかと思われた。しかし、シーホークスもQBラッセル・ウィルソン(Russell Wilson)がWRダグ・ボールドウィン(Doug Baldwin)に29ヤードのタッチダウンパスを通し、ジミー・グラハム(Jimmy Graham)へのパスで2ポイントコンバージョンも成功させて3点差に接近した。

 ファルコンズはファーストダウン更新で時間切れを狙ったものの、ライアンがサックされてシーホークスに最後の攻撃権を与えてしまった。ところが、シーホークスはフィールドゴール圏内まで前進しながらも、ウォルシュが同点キックを決めきれなかった。

 今オフにミネソタ・バイキングス(Minnesota Vikings)からシーホークスに移籍したウォルシュは、第9週のワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins)戦でも3本のキックを外してチームが勝利を逃す結果を招いており、今回の失敗も手痛いものとなってしまった。

 ファルコンズはライアンが27本中19本のパスを通して合計195ヤードを記録。シーホークスはウィルソンが2本のタッチダウンパスに成功して合計258ヤードを稼ぐ一方で、インターセプト1本を許した。

 昨季の準優勝チームであるファルコンズは、前週のダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)戦に続く2連勝で今季6勝4敗に更新し、プレーオフ出場争いに名乗りを上げた。ナショナル・カンファレンス(NFC)南地区首位のニューオーリンズ・セインツ(New Orleans Saints)には2ゲーム差をつけられているものの、ポストシーズン出場権争いでシーホークスと成績が並んだ場合、直接対決で勝っているファルコンズの順位が上になるため、この日の勝利は大きなものになる可能性がある。

 一方、シーホークスは今季6勝4敗に後退し、7勝3敗でNFC西地区首位に立つロサンゼルス・ラムズ(Los Angeles Rams)に並ぶことはできなかった。(c)AFP