【11月22日 CNS】中国・浙江省(Zhejiang)杭州(Hangzhou)の空港の空港から、上海ガニの初もの600キロが18日、速達便で香港(Hong Kong)に届けられた。浙江省出入境検査検疫局が発表した。これらの上海ガニは江蘇省(Jiangsu)で捕れたもので、「急行便」による12時間の経路を通って、香港のグルメたちに最も新鮮な「カニの宴」を提供している。

 従来は、輸送や通関の時間が長くかかり、空路は定刻便の航空貨物便が少ないなどの理由で利用できる機会が限られていた。このため、上海ガニは輸送中に体力が低下して死亡率が高くなることが頻繁にあった。今回は初めて、「急行便」として速達と同じ扱いで上海ガニを運ぶことに決めた。

 浙江省出入境検査検疫局杭州空港事務所職員の説明によると、上海ガニの産地は江蘇省無錫市(Wuxi)の無公害農産物養殖基地で、午後4時から捕獲作業を開始し、午後6時ころにコンテナに積み込まれ、午後9時頃には杭州の空港に到着。翌日の午前2時には上海ガニを積んだ貨物専用機が離陸し、午前4時に香港へ到着する。全行程で低温冷凍処理を施した上海ガニは新鮮な状態で香港市民に届けられる。

 輸出会社の責任者の話によると、これまでは上海ガニを一般貨物で申告したため、通関のために長時間を要したという。今回の「急行便」はコスト面は従来の方法と大差ないが、スピードが速くて効率的で生鮮食品を輸出する上でよい見本になるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News