【11月19日 AFP】アルゼンチン軍は18日、数日前に乗組員44人と共に行方不明となった同国海軍の潜水艦「サンフアン(ARA San Juan)」の捜索活動を続けた。

 海軍によると、サンフアンは15日朝を最後に司令部との連絡を絶ち、空と海から同艦の捜索が開始された。

 アルゼンチン海軍のエンリケ・バルビ(Enrique Balbi)報道官は記者会見で、これまでに捜索海域のほぼ80%の捜索が完了したと発表した。

 バルビ報道官は「天候は悪い。嵐で波が6メートルもある」「このため捜索活動は本当に困難なものとなっている」と述べた。

 バルビ報道官は「現時点の捜索では本当にどんな可能性も排除できない」と強調した。当局はこれまで、有力な仮説として動力の喪失により通信が途絶えたことを挙げていた。

 オスカル・フィリッピ(Oscar Filippi)海軍武官によると、ブラジル、英国、チリ、米国、ウルグアイが空からの捜索に参加している。さらに米国は深海救難艦を派遣すると発表した。

 米カリフォルニア(California)州を拠点とする海軍の深海救難部隊Undersea Rescue CommandURC)は、サンフアン捜索を支援するために加圧式救難モジュール1つを含む潜水艦救難装備2組を派遣した。これらの救難装備は19日に現地に到着する予定。

■救難信号受信の情報

 アルゼンチン当局は18日夜、救難信号を受信したと発表した。(c)AFP