【11月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は12日、昨年の米大統領選へのロシア介入疑惑について、介入はあったと結論付けた米情報諸機関を支持すると述べる一方で、より良い米ロ関係に反対するのは「愚か者」だと断じた。

 同選挙でのロシアとの共謀疑惑をめぐっては、現在トランプ大統領の元側近らに対する捜査が進められている。

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)出席のためベトナムを訪問中のトランプ氏は11日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が、ロシア政府が選挙に影響を及ぼそうとしたことは決してないと主張したことを受けて、プーチン氏の言葉を信じると話していた。

 翌12日、首都ハノイで記者会見に臨んだ際、この発言に対し説明を求められたトランプ氏は、「私が思っているのは、彼(プーチン氏)とロシアは選挙に介入しなかったと感じているということだ」と述べた。

 その一方で、「私がそれを信じるか否かについては、私はわが国の機関と同意見だ。私はわが国の情報諸機関を信頼している」と続けた。

 だがツイッター(Twitter)への連続投稿では、ロシアとの関係改善を目指す自身の努力を疑問視する「嫌う者らと愚か者ら」を非難した上で、「私は北朝鮮、シリア、ウクライナ、テロの問題を解決したい、そしてロシアは大いに助けることができるのに!」という見方を示した。

 今年5月には情報諸機関のトップらが米議会に対し、ロシアの介入があったとする専門家らの結論に同意を表明。また11日には、トランプ大統領が指名した中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)長官が、その認識は依然変わっていないと述べていた。(c)AFP/Jerome CARTILLIER