【11月11日 AFP】中国のインターネット小売業界が仕掛けた「独身の日(Singles Day)」の11日、中国産蒸留酒、白酒のメーカーが独身者を元気づけようと日付にちなみ1万1111元(約19万円)で一生分の白酒を提供するキャンペーンを行っている。

 中国最大級のショッピングデーとなっている独身の日。 白酒メーカーの江小白(Jiangxiaobai)は、電子商取引大手アリババ(Alibaba)が運営するインターネットショッピングサイト「天猫(Tmall)」で独身者向けキャンペーンを展開している。購入希望者のうち幸運な99人に毎月、同社の白酒12本が入った箱が届けられる。購入から5年以内に亡くなった場合は、家族がこの権利を引き継ぐことができる。

 セットになっている白酒はアルコール度数45度で、1本の定価は15元(約260円)。このコースの元の価格は9万9999元(約170万円)で、キャンペーンでの価格は破格の安さとなっている。店舗のクーポンや、アリババが提供している割引を利用すればさらに安くなる。

 中国の重慶(Chongqing)に本社を置く江小白は昨年の11月11日に初めてこのコースを提供した。「一生分の配送」をうたう今回のキャンペーンに当たり、もしも30年以内に配送不可能に陥った場合は返金することを明記した証明書を発行するとしている。

「双十一(Double 11)」とも呼ばれる「独身の日」は、米国でクリスマス商戦の初日に当たるブラックフライデー(Black Friday)の中国版としてアリババが2009年に創設したもので、この日に買い物をする人は毎年数億人に上る。アリババによると、昨年の「双十一」の流通総額(GMV)は、前年比32%増の178億ドル(約2兆200億円)に達した。(c)AFP