【11月9日 AFP】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は、裸の画像や映像を本人の同意なくインターネット上に投稿する、いわゆる「リベンジポルノ」対策の一環として、オーストラリアの利用者に対し、実験的なプロジェクトに裸の写真を提出するよう呼び掛けた。

 オーストラリアの成人ユーザーの中で、ヌードや性的にあからさまな写真をインターネット上で過去に他人と共有し、許可なく拡散される心配がある人は、豪政府の専門機関「eセーフティー監督官事務所(Office of the eSafety Commissioner)」に画像について報告。

 そうしてユーザーはテキストメッセージアプリ「メッセンジャー(Messenger)」経由で自分自身に写真を送信する。この過程を経ることにより、フェイスブック側が写真を「ハッシュ化」し、個々の画像の識別情報を生成する。

 この情報を用いて、フェイスブックやインスタグラム(Instagram)、メッセンジャーでさらなる拡散を阻止することができ、インターネット上での虐待や搾取の手法として頻繁に用いられているリベンジポルノに対する予防策になるという。

 フェイスブックの広報担当者は、この実験には英米およびカナダも参加する見通しだとしている。

 ジュリー・インマン・グラント(Julie Inman Grant)eセーフティー監督官 は、フェイスブックで実験が奏功すれば、他のSNSにも拡大されると話している。(c)AFP