【11月8日 AFP】欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)にまつわる先行きの不透明感や相次ぐ襲撃攻撃にもかかわらず、英国人の幸福度はブレグジットの国民投票後にやや上がったことが7日、英統計局(ONS)が発表した調査で明らかになった。

 幸福感や生活の満足度、何か価値のあることを行っていると感じている英国人は、2011年以降で最も高い水準となった。

 幸福感は2017年6月時点で平均7.52(最高10)と、ブレグジットの国民投票が行われた2016年6月の7.46を上回った。生活の満足度も同時期に7.65から7.69に上昇。特にイングランド(England)が上昇をけん引したという。一方、不安を感じている度合いは2.91と0.02の上昇にとどまった。

 ONSは「いくつかの経済指標が改善したことが幸福度の上昇を一部説明できる可能性がある」と述べ、失業率が「1975年以来の低水準」にあると強調した。

 2019年3月のEU離脱を控え、英国は2年間に及ぶ手続きを既に開始したが、ONSは「われわれはまだEUを離脱しておらず、英国に住む人たちの日常生活への影響はまだ分からない」と述べている。(c)AFP