【11月7日 AFP】韓国を訪問中のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に供される夕食メニューの一部が明らかとなった。360年前に造られた高級しょうゆや、日韓両国が領有権を主張する竹島(Takeshima、韓国名・独島、Dokdo)沖で取られたエビなどが使用されるという。

 青瓦台(Blue House、大統領府)の報道官によると、夕食会のメニューに含まれる牛のリブ肉を使った料理には「極上の、360年もののしょうゆ」を使ったグレービーソースが添えられるという。

 360年前というと1657年に当たり、米国独立宣言(US Declaration of Independence)に署名した米政治家ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)の父親が生まれた年だ。

 韓国ではしょうゆを使った発酵料理は定番だが、職人によって数十年、場合によっては数百年熟成して造られるしょうゆは、1リットルあたり数万ドルもの値段で売られている。

 メニューにはトランプ大統領のお気に入りの魚だというシタビラメのグリルも含まれている。また、ある当局者は聯合(Yonhap)ニュースに対し、トランプ氏の「好みにも合う、地元の伝統的な味付けの料理が含まれている」と語った。

 ただ、この趣向はトランプ氏が日本で振る舞われた米国人が親しみやすい料理とは好対照だ。安倍晋三(Shinzo Abe)首相は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)大統領よりかなり親密な関係を築いている。

 トランプ氏は東京に到着して間もなく、安倍首相と共にケチャップが添えられたチーズバーガーを食べ、日本での夕食会のメインディッシュはステーキだった。(c)AFP