【11月5日 AFP】ラグビーテストマッチは4日、横浜で行われ、日本は30-63でオーストラリアに敗れた。

 負傷者続出のワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)だったが、北半球遠征の初戦で圧勝を飾った。

 ニュージーランドとバーバリアンズ(Barbarians)に勝利してこの試合を迎えたワラビーズは、ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)の開催国に対する一方的な試合展開の中で、9トライを奪った。

 テヴィタ・クリンドラニ(Tevita Kuridrani)がハットトリック、サム・ケレヴィ(Samu Kerevi)が2トライを記録したワラビーズは、フライハーフとして初出場を飾ったリース・ホッジ(Reece Hodge)が9本すべてのコンバージョンを蹴り込んだ。

 ワラビーズの主将マイケル・フーパー(Michael Hooper)は、「試合時間の約60分間についてはかなり満足だ。日本の選手は懸命に戦い、特にブレークダウンではかなり強かった。何度もターンオーバーをされて、30点奪われた。われわれはそれを上回るプレーをしなければならなかった」と振り返った。

「とはいえ、ここでプレーするのは素晴らしい経験だった。ファンの声援は大きくて、ここでW杯が行われたらどれほど大きくなるのかを感じることができた」

 前週は世界選抜に27-47で敗れていたブレイブブロッサムズ(Brave Blossoms、日本代表の愛称)は、規律の悪さにより代償を払うことになった。

 3-35とリードされ迎えた後半、日本は改善をみせてヴィンピー・ファンデルヴァルト(Wimpie van der Walt)、アマナキ・レレイ・マフィ(Amanaki Lelei Mafi)、そして最終盤に姫野和樹(Kazuki Himeno)がトライを奪い、スタジアムを訪れた4万3000人のファンを喜ばせた。

 日本の主将リーチマイケル(Michael Leitch)は、「世界でもトップ4の相手と戦い、レベルの違いを体感した。最初の20分の規律でやられてしまった。W杯を前にさまざまな面でレベルアップしていかなければならない」と振り返った。

 2007年のW杯(Rugby World Cup 2007)では3-91の大敗をオーストラリアに喫していた日本は、エディー・ジョーンズ(Eddie Jones)元ヘッドコーチ(HC)の下で3勝を挙げたW杯イングランド大会(Rugby World Cup 2015)以降は苦しんでいる。

 ジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)HCは「残念な立ち上がりだった。前半にはペナルティーを与えてしまい、自分たちの試合ができなかった。しかし、後半は相手にプレッシャーをかけたときに、自分たち流のプレーをみせることができた」と試合を振り返った。(c)AFP