【10月30日 AFP】男子テニス、四大大会(グランドスラム)通算19勝のロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)が29日、今週開催されるパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2017)の欠場を発表した。この結果、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が世界ランキング1位でシーズンを終えることが決定的になった。

 現在36歳のフェデラーは、同日行われたスイス・インドア(Swiss Indoors Basel 2017)決勝でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を6-7(5-7)、6-4、6-3で破った後、レギュラーシーズン最終戦を見送る決断を明かした。

 ATPキャリア通算95回目の優勝を飾り、歴代通算優勝回数では同109勝のジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏に次いで単独2位となったフェデラーは、パリ・マスターズの出場はスイス・インドア終了後の体調を見て判断すると今週初めから口にしていた。

「体が休養を求めている。バーゼルでは6日間で5試合こなし、精神的にも多くのパワーを必要とした」というフェデラーは、「パリに出られないのは申し訳ないと思うのと同時につらい。ここ何回かは欠場が続いてしまっているが、ベルシー(Bercy、パリ・マスターズの会場)でプレーするのは大好きなんだ。タフな決断だが、けがなく健康でいるために必要なことだというのを理解してほしい」と語った。

「ロンドン(ATPワールドツアー・ファイナル<ATP World Tour Finals 2017>)、そして2018年シーズンへ向けて体調を万全にしたい」

 男子プロテニス協会(ATP)の計算によると、ナダルはミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev、ドイツ)とチョン・ヒョン(Hyeon Chung、韓国)の勝者と対戦する大会初戦で勝利すれば、今シーズンを世界1位で終了することが決まるという。(c)AFP/Scott WILLIAMS