【10月25日 東方新報】中国人力資源・社会保障部の発表によると、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ(Abu Dhabi)で行われていた技能五輪国際大会で中国代表が金メダル15枚、銀メダル7枚、銅メダル8枚を獲得し、国別のメダル獲得数で初の栄冠を手にした。

 同大会は正式名称を国際技能競技大会(WSIWorldSkills International)といい、2年に1度開催される、世界で最も規模が大きく影響力のある職業技能を競う大会。職業訓練の振興と国際交流を目的としている。中国は2010年にWSIに加入、翌11年に初めて大会に参加。今回が4度目の出場だった。

 今大会は10月14~19日に行われ、世界68か国・地域から1260人以上の選手が参加し、「製造・エンジニアリング」「運輸・物流」「構築・建築技術」「情報・通信技術」「創意芸術・ファッション」「社会・個人サービス」の6部門51職種で競技が展開された。中国代表は過去最多となる52人が参加し、すべての部門で金メダルを獲得した。12職種で敢闘賞も受賞した。さらに、4年後に行われる第46回大会が中国で開催されることが決定した。

 中国代表団の団長を務めた人力資源・社会保障部職業能力建設司の張立新(Zhang Lixin)司長によると、計30枚のメダルのうち、金メダルを獲得した職種は「産業機械組み立て」「溶接」「自動車鈑金」を含む15職種だった。

 日本チームは、「情報ネットワーク施工」「製造チームチャレンジ」「メカトロニクス」の3職種で金メダルに輝き、獲得したメダルの総数は9個だった。前大会は金メダルを5個獲得し、国別のメダル獲得数は3位という好成績だったが、今大会は9位にとどまった。(c)東方新報/AFPBB News