【10月24日 CNS】中国農業部が20日に発表した2017年第1〜3四半期の農業農村経済報告によると、農民工と呼ばれる農村からの出稼ぎ労働者の数とその給与は引き続き増加しており、平均月収は3459元(約5万9000円)で前年同期比7%増加、農民工の人数は第3四半期末時点で1億7969万人で前年同期比1.8%増加した。

 また、今年に入ってから国内の穀物生産は安定しており、農家の収入も上がった。農業生産の安定や仕組みの最適化、農業生産方法のエコ化も進み、農業・農村経済は穏やかに改善傾向にあり、特に貧困地域の収入の増加が顕著だという。

 農村で起業した人は700万人を超え、農家が収入を増やす上で役に立っている。貧困脱却のための産業化も進んでおり、土地の権利を発行し出資を募り、報酬を分配するなど新たな経営モデルが取り入れられるようになってきた。

 また、今年の国内の穀物生産量は、昨年に引き続き1兆2000億斤(7.2億トン)以上で豊作の年になるとみている。また、農業の新たな産業化もさらに進むだろうとみられ、統計によると1~8月の一定規模以上の農産品加工業の収入は前年同期比8.4%増、利潤総額は8.1%増、輸出による獲得外貨は6.4%増加した。また、レジャーと農村の融合なども順調に発展しており、新たな収入源として確立しつつある。農村でのeコマースの発展も収入に直結しており、中国商務部の統計によると、1~8月の農村でのeコマースによる小売額は7290億元(約12兆4500億円)にのぼり、前年同期比で38.1%増加したという。(c)CNS/JCM/AFPBB News