【10月18日 AFP】スペインの検察当局が、サッカースペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するブラジル代表左SBのマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)を約50万ユーロ(約6600万円)の脱税罪で訴追したことがわかった。17日に司法筋が明かした。

 税務当局は、マルセロがスペイン国外のペーパーカンパニーのネットワークを使い、自身の肖像権収入49万917ユーロ(約6500万円)を隠したと考えている。法廷文書によると、マルセロは2013年に116万8764ユーロ(約1億5400万円)の肖像権収入を得て、本来ならスペイン当局に申告すべきところをウルグアイの会社に移したという。

 スペインではここ数年、スター選手が肖像権絡みの脱税で訴追されるケースが相次いでおり、マルセロが新たに加わることになった。

 レアルの歴代最多得点者であるクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は、2011年から2014年にかけて1470万ユーロ(約19億円)を脱税していた疑いを持たれており、7月には裁判所に出廷した。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)のリオネル・メッシ(Lionel Messi)とハビエル・マスケラーノ(Javier Mascherano)も、肖像権をめぐって2016年、それぞれ執行猶予付きで懲役21か月と1年の有罪判決を受けた。メッシの刑はその後、25万2000ユーロ(約3300万円)の罰金に置き換えられている。(c)AFP