■全員が犠牲覚悟で

 キャバリアーズでは各選手の役割が変更され、ケビン・ラブ(Kevin Love)がフォワードからセンターでの先発起用となり、スミスとトリスタン・トンプソン(Tristan Thompson)がリザーブに回るとみられている。トンプソンは「誰がスターターかということではない。誰が序盤から出場し、誰が終盤を任されるかということだ」とコメントしている。

 36歳のホセ・マヌエル・カルデロン(Jose-Manuel Calderon)も獲得したキャバリアーズは、戦力をうまく融合させながらレギュラーシーズン82試合を戦い、プレーオフにピークを合わせていく必要がある。ウェイドは「自分はチームの一員であり、ここで自己犠牲を覚悟していく。それはすべて勝つためであり、チームを円滑にするためだ。役割が何であろうと、コートに出たらそれを理解する。それで俺たちは満足だ」と語った。

 キャバリアーズを率いるティロン・ルー(Tyronn Lue)ヘッドコーチ(HC)は、大改造されたロスターがライバルチームを惑わせ、攻撃で脅威を与えると自信をみせており、「この先発メンバーなら、リバウンドを取れば誰もが速攻に持ち込める。彼らはプレーメークも、スティールも、豪快なダンクもできるし、スペースも作り出せる。われわれにはたくさんの武器があるんだ。それらをすべて組み合わせれば、良い相乗効果が生まれる」と述べた。

■「ピーナツバターとゼリー」

 再生されたキャバリアーズの多才性について、ジェームズはヒート時代の布陣と比較しながら、「われわれには多才な武器と、持ち前の身体能力を駆使できる才能に加えて、IQにも恵まれているんだ。守備も一味違う。展開がうまくいかないときは、様々な武器やスピードを駆使すればミスもカバーできる」と語った。

 ほかのチームからのオファーを蹴ってジェームズと再タッグを組んだウェイドは、「ピーナツバターとゼリーのように」一緒に戦いながら、「ブラザーであるレブロンと並んでプレーすることを楽しみにしているよ。俺たちはすでに一緒に2度優勝しているが、3度目も目指したい」とコメントした。(c)AFP/Jim SLATER