【10月16日 AFP】アイスランド出身のシンガー・ソングライター、ビョーク(Bjork、51)が15日、過去に映画監督からセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を受けたことがあると告白した。米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏にセクハラやレイプをされたと女性が次々と名乗り出ていることに勇気づけられ、自分も公表に踏み切ったとしている。

 ビョークはフェイスブック(Facebook)の公式ページへの投稿で、「映画監督というのは起用した女優に好き勝手に触ったり嫌がらせをしたりするのが当たり前で、業界もそれを容認していること」に気が付いたとつづっている。

 自分にセクハラした監督の名前は挙げていないが、「何十人ものスタッフ」を抱えた人物で、スタッフたちは監督がセクハラ行為を「できるようにし、助長していた」という。そして「私が繰り返し拒むと、この監督は不機嫌になり、私を罰した」「(私のほうが)堅物扱いされた」などとビョークは書いている。

 ビョークは、さほどキャリアを傷つけられることなくこの体験をやり過ごせたのは「俳優の世界で名声を得ようという意欲がなかった」からとした上で、女優たちのことが「心配」と気遣っている。

 今になってこの体験を告白しようと思った理由については、性的暴力の被害について「インターネット上で声を上げている女性たちがあちこちにいる」ことに勇気をもらったためと説明している。(c)AFP