【10月15日 AFP】ケニア北部で14日未明に学校が襲撃される事件があり、襲撃を主導した疑いで停学中の生徒1人が拘束された。ただ、この生徒は事件に怒った地元住民らによって警察から引きずり出され、投石されるなどして死亡した上、遺体が焼やされた。当局が明らかにした。

 トゥルカナ(Turkana)地域の当局者によると、襲撃事件は14日午前3時(日本時間同日午前9時)ごろ、同地域のロキチョギオ(Lokichogio)にある学校で発生。寮で就寝中だった生徒5人と警備員1人が死亡し、18人が銃撃で負傷した。国境を接する南スーダンの少数民族トポサ(Toposa)の民兵組織のメンバーによる犯行とみられている。

 当局者は、犯行を主導したのは学校から停学処分を受けた南スーダン出身の20歳の生徒だとの認識を示し、警察はこの生徒を容疑者として拘束した。しかし怒りで興奮状態の住民らが警察署に押しかけ、留置場から容疑者を引きずり出した。

 警察幹部は「取り調べのため、容疑者をカクマ(Kakuma)の警察署で留置していた。住民らがどのように彼を連れて行ったのか捜査している。残念なことだ」と述べた。(c)AFP