紛争地での学校への攻撃、2017年は記録的な数になる恐れ 国連
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【10月14日 AFP】国連のバージニア・ガンバ(Virginia Gamba)事務総長特別代表(子どもと武力紛争担当)は13日、イエメンや南スーダン、シリアなどの紛争地で今年1~6月に攻撃を受けた学校は500校を超えたと明らかにし、通年では攻撃で破壊される学校は記録的な数になる恐れが高いと述べた。
昨年、世界20か国の紛争地帯で攻撃を受けて破壊された学校と病院は国連が確認できただけで753か所に上った。国連は攻撃を監視し子どもたちの保護をより効果的に行う方法を模索している。
ガンバ事務総長特別代表は、国連安全保障理事会(UN Security Council)の非公式会合で、今年は学校に対する攻撃が増えているようだと述べ、年末までに昨年の記録を超える可能性があると語った。
ガンバ氏は、コンゴ民主共和国で今年4月から6月までの3か月間だけで学校に対する攻撃が174回行われ、そのほとんどがカサイ(Kasai)地方で発生したと指摘した。紛争地帯において学校や病院を攻撃することは国際人道法違反であり、戦争犯罪とみなされる。
国連は今月5日、2016年にイエメンで学校と病院に対する攻撃を38回行い、子ども683人を死亡させたり障害を負わせたりして子どもの権利に対する違反を行ったとして、サウジアラビア主導の有志連合軍をブラックリストに載せたばかり。
学校に対する攻撃のうち、イエメンでは4分の3がサウジ主導の有志連合軍によって行われ、シリアでは3分の2が政府軍とその支持勢力によって行われたという。(c)AFP