【10月14日 AFP】女子テニス、天津オープン(2017 Tianjin Open)は13日、シングルス準々決勝が行われ、元世界ランキング1位のマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は6-3、6-1で予選勝者のシュテファニー・フェーゲレ(Stefanie Voegele、スイス)に快勝し、準決勝に進出した。

 フェーゲレを64分で一蹴したシャラポワは、禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)を摂取して15か月の資格停止処分を受け、今年4月にツアー復帰を果たして以降では最高成績に並ぶベスト4入りを果たした。

 現在30歳のシャラポワは、復帰一戦目となった独シュツットガルト(Stuttgart)でのポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)で4強入りを果たしたものの、その後はその成績まで到達することができず、世界ランクも86位に低迷しているため、今大会にはワイルドカード(主催者推薦)で出場している。

 準決勝で対戦することになった中国の彭帥(Shuai Peng、ポン・シュアイ)について、シャラポワはWTAのウェブサイトに掲載された記事の中で、「彼女がこの大会を得意としていることは明らかですし、前回大会の女王ですから、このコートや雰囲気を味方につけています。対戦するのは久しぶりで、厳しい試合になることは分かっています。準決勝ですし、大会も終盤になるほど簡単ではなくなりますから」とコメントした。

 今大会の3試合でまだ1セットも落としていないシャラポワはまた、「彼女はここでプレーすることが大好きで、調子も良いので、自分もうまく対応していければと思っています」と話している。

 大会連覇を目指す第3シードの彭との試合では、世界196位のフェーゲレ戦よりもはるかに厳しい戦いが予想されているなか、過去6回の直接対決ではシャラポワが5勝を記録している。

 同日に行われた準々決勝で、彭はサラ・ソリベストルモ(Sara Sorribes Tormo、スペイン)に6-0、6-1で快勝。もう一つの準決勝では、ベラルーシのアリーナ・サバレンカ(Aryna Sabalenka)とイタリアのサラ・エラーニ(Sara Errani)が対戦することになった。(c)AFP